HSPの人はこんな風に悩むことがあると思います。
いい人のはずなのに、一緒にいるとなんだか疲れる人。特に嫌なことをされたわけでもないのに、なぜか苦手な人。
そんな人たちと良好な関係を築きたいのに疲れてしまうのがHSPなのです。自分が悪いんじゃないか、と思うこともありますよね。
そこで今回は人間関係がうまくいかず、疲れているHSPさん向けに原因と対策法を紹介していきます。

少しでも人間関係のモヤモヤを解消したい人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
HSPが人間関係に悩む原因

HSPが人間関係に疲れてしまうのには、繊細がゆえの理由があります。原因を一つずつ見てみましょう。
相手の気持ちを優先してしまう
一つ目の原因は、HSPが相手の気持ちを優先してしまうこと。
人一倍相手の気持ちや要望をくみとるのが上手なので、相手のしてほしいことを叶えてあげたくなるんですね。

そんな些細なことでも積もっていくと、だんだん人間関係に疲れてしまいます。
言われたことを真摯に受け止める
誰かに言われたことを真摯に受け止めるのもHSPの特性です。
特にお願いされたわけでもないのに、やってあげないと!という気になってしまうんですね。
私も営業事務をやっていたときに、
「あ~あの書類もっと簡易的にならないかなぁ」と言ってくる人がいたら、
「たしかにそうですね。私、今度その書類を作っている部門の人に会うので、相談しておきますね」と返していました(笑)
「やってくれる?」と言われたわけではないのに、やってあげたくなるのがHSPなのです。

相手の発する一言一言を真摯に受け止めてしまうめ、結果的に負担になってしまうわけですね。
気が向かないのに誘いを断れない
相手の気持ちを優先してしまうことと重複しますが、HSPは基本的に誘いを断りません。
自分の気が向かなくても「飲みに行こうよ!」といわれたら100%OKしてしまうのです。

疲れていたり気が進まなかったりしても「YES」といわないといけない気がするんですよね。
自分の本当の気持ちは行きたくないのに、参加してもあまり楽しめないはずです。
私も必要以上にお酒を飲んで後悔したり、そこまで話が盛り上がらなかったりして「断ればよかった・・・。」と思うことがよくありました。
苦手な人と我慢して付き合い続ける
苦手な人との付き合いを続けてしまうことも、人間関係がしんどくなる理由の一つ。
HSPは相手を嫌いだとわかっていても、前面に嫌悪感をアピールすることはありません。
むしろ好意を持っているかのようにふるまうのです。

しかしもともとソリが合わないので会話がうまくいかず、モヤモヤしてしまうばかり。
HSPは優しい人が多いので、人との関係をうまく築こうとします。しかし自分の心に嘘をつき続けていては、疲れてしまう一方です。
HSPが人間関係に悩まないための対策

HSPが人間関係に悩まないためには、相手の気持ちと自分の気持ちをわけて考えることや、自分の本音とじっくり向き合うことが大切。それぞれの対策法を見ていきましょう。
相手の気持ちと自分の気持ちをわけて考える
人間関係を楽にするためには、相手の気持ちと自分の気持ちをわけて考えましょう。
HSPは感受性が強いために、相手の気持ちを自分の気持ちのように考えてしまいがち。
「そうですよね!」「たしかに!」と強く共感したときに、心のどこかで違和感を感じることはありませんか?
よく考えると、相手の考えと自分の考えがいつでもまったく同じ、なんてことはありませんよね。
「そうだよね!」と思ってないことに共感する必要はないのです。
私も無意識のうちに「そうだよね~」と言ってしまいがちなのですが、振り返ってみると本心ではそう思っていないことも多々ありました。

自分の意見を言って議論しろとはいいません。
相手の言っていることに共感できないときは、「うん」と相づちを打つだけでOKです。
(〇〇さんはそう感じるんだな。自分は違うけど・・・。)と心の中で思うだけで、だいぶ楽になりますよ。
一人になって、自分の本音をじっくり考える
人間関係に振り回されてしまうときは、いったん一人になって自分の気持ちとゆっくり向き合いましょう。
そもそもHSPは、自分の気持ちを聞いてあげていない人が多いのです!(私もそうでした・・・)
他の人と一緒にいるときは、自分の意見を率直に述べるのは難しいかもしれません。
なので、一人になったときに「あのとき自分はどう思ったっけ?」と振り返ってみましょう。
自分の意見に耳を傾けることで、本音が見えてきます。
それまで相手に合わせていた人は、自分の大切にしていたことや、考え方の「軸」がわかってくるはずです。
罪悪感をもたなくて済む言い訳をつくる
人からの誘いが断れない人は、罪悪感をもたなくて済む言い訳をつくりましょう!
断りたいと思っても「用事があって・・・」というのはなんだか気が引けると思いませんか?
本当は用事がないのに、嘘をつくのは心苦しいですよね。
だったら、罪悪感をもたなくて済む言い訳をつくればいいのです。

今はオンラインで英会話や資格の勉強を簡単にできますよね。
お金を使いたくないなら、Youtubeにアップされているレッスン動画を見るのも立派な勉強です。
自分のスキルアップのためにやっていることなら、飲み会を断っても責められる可能性は低いはず。
うまく言い訳を作って、気が向かない飲み会や遊びの誘いをバンバン断りましょう!(笑)
「距離をおくことは悪ではない」と知る
苦手な人との人間関係に悩んでいるなら「距離を置くことは悪ではない」と思いましょう。
相手と仲良くしなければ、良好な関係を築かなければ!と思う必要はありません。
誰にだって、合わない人や苦手な人はかならずいます。
仮に苦手な相手から離れても、大した影響はないので安心してください。

私はどうしても苦手な同期がいますが、今はそこそこの距離感を保っています。
以前はこちらから積極的にコミュニケーションを取っていましたが、今は必要な時しか話しません。
今思うと、そもそも彼は私との関係についてそんなに気にしていなかったようです(笑)
苦手な相手とは思い切って距離を置くことが、メンタルにとっての一番の処方になるのです。
まとめ:HSPが人間関係を楽にするには、自分を第一優先に

人間関係に悩むHSPの人に向けて、体験談をまじえた原因と対策について解説しました。
人に合わせてしまったり、誘いを断れなかったりと、HSPが人間関係に疲れてしまう理由はさまざま。
「いっそリセットしたい!」と思うこともあるでしょう。
そんなときは、一人の時間に自分の本音と向き合ったり、苦手な人と距離を置いたりしましょう。
自分の声を聞いて素直にしたがうだけで、だいぶ心が楽になるはずです。
HSPが相手のことを想うのは、優しい心の表れです。
しかし、100%相手を優先してしまうのは自分にとってよくありません。
自分の気持ちや本音を第一優先にして、少しずつ人との付き合い方を変えていきましょう!