気を使いすぎるHSP気質の人(繊細さん)にとって、飲み会はけっこう辛いものかもしれません。
特に人数が多い飲み会や、職場の飲みでは、色々考えて終わったあとに疲れてしまう人もいるのではないでしょうか。
私もあまり飲み会が得意なタイプではありません。どちらかというと、少人数でじっくりランチするほうが好きです。
今回はHSPの人向けに、飲み会が少し楽になる向き合い方についてお伝えしたいと思います。
HSPが飲み会を苦手に感じる理由

飲み会をつらく感じる理由はさまざまですが、大きくわけると3つあると思っています。一つずつ見ていきましょう。
飲み会の環境が苦手
1つ目は飲み会の環境そのものが苦手ということ。
- 周りの話し声や雑音がうるさく感じる
- そのせいで他の人の話す内容が頭に入ってこない
- アルコールや、タバコの副流煙が苦手
飲み会は大人数でおこなうことが多く、うるさい空間になりがちです。
私は「聞こえる音の数」が増えると処理能力が落ちるようで、学生のとき所属していた英会話サークルでも、同じ空間で何十人もの人が会話していると、目の前にいる人の話がなかなか理解できないことがありました。
コミュニケーションがうまくとれない
少人数での会話はうまくできるのに、飲み会だとコミュニケーションがうまくいかないのもHSPあるあるかもしれません。
- 自分と話している人が楽しくないのではないかと気になる
- どのタイミングで話に入っていけばいいのかわからない
- 向こうのグループみたいにこっちも盛り上げなくちゃと焦る
飲み会のような人数が多い場所だと、空気を読むことが難しくなります。
2人きりのような少人数だったら、相手に合わせればOKですが、飲み会だと合わせる人が複数いるので、立ち振る舞いがわからなくなる・・・というイメージかもしれません。
飲み会の特性が苦手
飲み会ならではの特性もある気がします。たとえば、職場の飲み会の場合は以下。
- おしゃくをしないといけない
- 飲み物がなくなったらオーダーしないといけない
- 料理を取りわけないといけない
- 面白くない人(主に管理職のおじさん)の話を聞かないといけない
特に若手や幹事をするような人だと、こうしたプレッシャーが大きいのではないでしょうか。
もしくは、同調圧力が強く感じられたり、話のネタが愚痴ばっかりだったりするケースもあるかもしれません。
昔の私は「自分は楽しむのをあきらめて、周りの人に尽くすことに徹底しよう」とよく考えていました。当たり前なのですがそういう飲み会は、ほぼ100%楽しくありませんでした(笑)
HSPは、苦手な飲み会をどう克服するべきか

考え方や自分の態度を変えれば、飲み会は楽しくなるのかもしれません。
ですが、HSPは生まれ持った特性であり、脳の構造がそうなっているので、簡単に直せるものではありません。
HSPの提唱者であるアーロン博士の本『敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術』には、HSP気質との向き合い方について詳しく書かれています。
言い方を変えると、HSPの人はそのままでいいということ。
ここからは、HSPという気質とうまく付き合いながら、飲み会を楽にする方法を考えていきましょう(^^)
本当にその飲み会に行きたいですか?
まず、自分の率直な思いに耳を傾けてみましょう。
その飲み会に本当に行きたいと思っていますか?
・飲み会1回あたり数千円かかる
・お酒やごはんを満足に飲み食いできない
・心から楽しめない
・タバコくさくなる
・体調が微妙になる
こう考えていくと、飲み会の悪い面しか思いつきません(笑)
行きたくない飲み会には参加しなくていいと私は思います。
私は以前企業で営業職をしていて、その頃は週1~3回ペースで飲み会に参加していました。
ですが、今はフリーランスになったので、行きたくない飲み会はゼロになりました。日々の生活でアルコールを飲むことがほぼなくなり、体調がよくなったように思います。
独立したことで、人間関係のストレスもなくなり、生活や気持ちに “ゆとり” が生まれました。
会社員からフリーランスになるまでの過程は、著書『ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕事 はじめかたBOOK 』にまとめました。
本気で働き方を変えたい方がいらっしゃったら、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
重要な節目の飲み会だけ参加する
勇気がいるかもしれませんが、何もないときの飲み会は断って、重要な節目のときだけ参加するのもアリだと思います。
たとえば忘年会、新年会、新年度の飲み会などですね。
それ以外は、自分が行きたいものだけに絞ったほうが、心身ともに楽になると思います。
参加せざるを得ない飲み会では、エネルギーを温存
それでも飲み会に行かないといけないときは、なるべく無理をしないように努めましょう。
- 居心地がいい人の横に座る
- にこにこ座っているだけでもOK
- 話が盛り上がらなければ、聞き役になる
変に盛り上げようとか、話に入ろう!とかはしなくて大丈夫です。
「隣の人の話を聞くことに集中する」だけでもいいと思います。
大人数でワイワイする話は大体中身はありませんから(笑)、無理に参加しなくても問題ないです。
絶対1次会で帰ると決意する
飲み会に行かざると得ないときに意識したいことがもうひとつあります。
絶対1次会で帰ることです。コツは「次のお店どうする?」とわちゃわちゃしているときに、そーっと去る人に便乗することです。
お店の前で円になって3本締めしたら、多分数人くらい去る人がいると思います。その人たちを見つけて、一緒に駅へむかいましょう!
まとめ:HSPの人が、飲み会のために変わる必要はない

HSPで飲み会が辛いと思っている人に向けて、その理由と対処方法を解説しました。内容をおさらいします。
HSPが飲み会を辛く感じる理由は、以下の3つです。
- 環境が合わない
- コミュニケーションが取りづらい
- 飲み会の特性が合わない
こうした環境は大変さを冗長するかもしれませんが、以下を意識するといいと思います。
・本当に行きたい飲み会だけ行く
・飲み会に行った時は無理しなくていい
・1次会で帰るには、さらっと抜ける人に便乗する
HSPが飲み会を苦手とするのは、相手のことばかり考えてしまうのが大きな理由な気がします。
相手のことを思いやるのは素晴らしいことですが、自分を無理に変えようとする必要はありません。
ちなみに今、私は自分をHSPだとは思っていません。(昔は思っていたのです)
そのきっかけは、働き方や日々の過ごし方を変えて、ストレスが減ったからだと考えています。
もしHSP気質に悩む方がいたら、あわせてこちらも読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!