今回はこんな疑問にお答えします!
HSPは営業に活かせる特性を持っていますが、結構大変な思いをする可能性が高いです。
自分の経験にもとづいてHSPが営業に活かせる特性と、実際につらかったことをお伝えします。
記事を読んだら、営業のリアルを知って進むべき道を決められるようになりますよ!
HSPが営業に活かせる特性
HSPが営業に活かせる特性は主に3つあります。
もともと備わっている気質なので、うまく活かせれば営業数字を伸ばせますよ。
傾聴力
HSPは聞き上手な人が多いです。
HSPカウンセラーの武田友紀さんも「繊細さん」の本の中でこう述べています。
これはスキルによる表面的な聞き上手ではなく、相手の言葉を深く受けとる、親身に耳を 傾ける、相手を尊重する、といった繊細な感性がもたらす真の上手さです。
武田友紀. 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本. 株式会社飛鳥新社. Kindle版.
わたしも営業研修を受けたときに、講師の方から傾聴力をほめられたことがあります!
営業活動ではクライアントのニーズを聞き出す必要がありますが、その前に相手の話を聞かなければいけません。
HSPの傾聴力は、相手のニーズをくみとるために欠かせない営業スキルのひとつです。
共感性
もうひとつの営業に役立つ特性は「共感性」です。
営業として商品を売るためには、クライアントに心をひらいてもらわなくてはいけません。
HSPが持つ「相手の気持ちに寄り添える共感スキル」は、営業活動で大きな効果を発揮します!
相手の気持ちや悩みを自分のこととして考えられるので、結果的に満足いただけるんですよね。
HSPが持っている共感性は、クライアントと関係を築くために役立つ強みです。
ニーズをくみ取る力
HSPは、営業するうえで必要なニーズをくみ取る力を持っています。
ニーズをくみ取るためには、相手の気持ちを理解して悩みに対して一緒に考える姿勢が必要です。
HSPが営業になったときは、相手のニーズを把握して最適なサービスを提案し、売上につなげるきっかけにできるでしょう。
HSPにとって営業がつらくなる要因
HSPは営業に活かせる特性を持っていますが、むしろつらいことの方が多いです(笑)。
マイナスな面も知ったうえで、営業をやるべきか考えてみてください!
バイタリティがない
営業はある意味体力勝負の仕事です。
わたしがいた会社の営業部長は「午前2件、午後は3件アポイントを入れろ!」といっていました。
アポイントを3件いれるだけでも、1日に1万歩以上あるく必要があります。
また、営業活動以外にも事務作業や突発的なクレーム対応があります。
HSPは疲れやすい気質を持っているので、営業の仕事をやっているとバイタリティがなくてつらさを感じる可能性が高いです。
交渉に弱い
人にものを頼むことや意見を伝えることが苦手なHSPは「交渉」を負担に感じます。
営業は企業の売上を取ってくる仕事ですから「なるべく高い値段で売りなさい!」といわれます。
一方で、クライアントからの依頼もある程度は聞き入れないといけません。
わたしは交渉が本当に苦手で「こんな条件で取ってきたら利益がないよ!!」といわれたことがあります^^;
クライアントの要望を満たしつつ、なるべくいい条件で売らないといけない…
板挟みになってしまい、さらに自分の要望もいわないといけないのは結構しんどいものです。
競争する風潮
営業部門は数字で成果が表れるので、おのずと「競争する風潮」が出てきます。
わたしがいた会社では、幸いお互いを貶めるようなイザコザはありませんでした!
まわりがライバルのように感じられて、負担になることもHSPにとってはデメリットですね。
電話でのやり取り
営業にいると電話を取る回数はものすごく多くなります(笑)
わたしも多いときは1日30回くらい電話対応してましたね!
「ここはコールセンターか!」と思いました(笑)
ただでさえ働く環境や人とのやりとりが負担なのに、さらに電話がどんどんかかってきて対応することはHSPにとって非常にプレッシャーです><
クレーム対応
営業は取引先との窓口ですから、何かあった際は正面に出ていって対応しなくてはいけません。
必要に応じて土日出勤もありますし、日付が変わる頃まで謝罪文を書くことも起こり得ます。
HSPでなくてもクレーム対応はストレスですが、刺激を受けやすい気質を持っていると負担はさらに大きくなります。
自分の思うように仕事が進まず、ときにはプライベートの時間を犠牲にしないといけないのが営業のつらいところです。
新規開拓や飛び込み営業
新規開拓や飛び込み営業もHSPにとってはつらい仕事のひとつです。
丁寧に電話で話をしても「結構です(ガチャ)」と一方的に切られることは日常茶飯事。
わたしも新卒のときはテレアポをしました!ものすごく憂鬱な時間でしたね(笑)
このような新規開拓・飛び込み営業もHSPにとっては大変な仕事に分類されるでしょう。
HSPが営業をやるとどうなる【実体験】
実際にHSPのわたしが営業をやってどうなったかお話しします!
結論からいうと、時間をかけたら成果は出たけど、最終的にはメンタル病んで異動になりました(笑)
最初は役に立たないポンコツ社員
営業に限った話ではありませんが、HSPは慎重に仕事を進める人が多く、慣れるまである程度時間がかかります。
わたしは最初の案件を受注するまで半年かかりました^^;
この段階ではなかなか数字が出ませんが、一定のラインを超えるとちゃんと数字は上がり始めます!
最初ががんばりどころですね。
ある程度続けると頼られる社員になる
HSPは最初の頃は「仕事できないヤツ」と思われがちですが、壁を超えると頼りになるメンバーになります。
わたしの先輩(HSP)もそうなのですが、すごく細かいところまで気を配れるんですよね。
また、続けていくうちにクライアントとの関係も構築できるようになって、HSPの本領が発揮されます。
最初は大変ですが、仕事に慣れてきたら持っていたスキルが活きてきて、HSPであっても営業の成果を出せるようになります。
がんばりすぎると病む
HSPが営業するときに気を付けたい点として「がんばりすぎないこと」があげられます。
自分より他人を優先する傾向にあり、がんばりすぎると体調を崩す可能性があるからです。
わたしは4年目に適応障害になり、営業を退くことになりました(笑)
そうならないためには、適度に心の声を聴いて、自分を大切にする時間を確保しましょう。
のちほど解説しますが「もう無理ぽ」と思ったら、異動や転職を検討するのもひとつの手段です。
HSPに向いている営業の種類
HSPにとって営業の仕事はなかなか大変です。
でも、営業のなかでも、HSPが活躍しやすい形態がいくつかあります。
それぞれどんな仕事なのか解説します。
ルート営業
HSPにおすすめするひとつめの種類は「ルート営業」です。
「既存営業」ともよばれ、新規営業の反対語でもありますね!違いは以下のとおりです。
上記のとおり、ルート営業は「すでに関係があるクライアント」を担当しますので、負担がそこまで大きくありません。
数字も安定して獲得しやすいので、毎月のノルマも達成しやすいのがルート営業です。
チーム型営業
次におすすめしたいのが「チーム型営業」です。
たとえば、個人で毎月100万円のノルマがあるとひじょ~~にしんどいです。
でもチームで毎月300万円なら、他のメンバーと助け合いながら案件を進める安心感があります。
協力しあえるメンバーがいて、時には頼り頼られながら仕事ができるのは、HSPにとってすごく心強いものです。
日本の民間企業はチーム型の営業が多いイメージですが、面接のときにノルマの仕組みなどを聞いておくことをおすすめします!
営業が無理なら、HSPに向いている仕事を選ぶべし
HSPは営業として活躍する素質を持っています。
とはいえ、ここまで読んで「無理やな」と感じた人もいるのではないでしょうか(笑)
営業にこだわらないのなら、HSPに向いている仕事を選ぶことをおすすめします。
わたしの経験からいうと、以下の2つの仕事はHSPに向いています!
営業事務
営業事務は、営業のようにイレギュラー対応や体力がいる仕事が少ないのでHSPに向いています。
基本的にはルーティンワークで、決められた仕事をたんたんとこなすのでプライベートの時間もたくさん取れます。
わたしも転職するときに使いましたが、無料で手厚いサポートが受けられますよ。
フリーライター
フリーランスのライターも、HSPにおすすめしたい仕事のひとつです。
働く時間と場所が自由で、取引する相手や案件も自分で選べるので、会社員に比べて負担がぐっと減ります。
会社員のときのようにメンタルを崩すこともなくなったので、HSPさんはチャレンジする価値はあると思います!
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まとめ
「HSPは営業に向いているのか?」というテーマについて、活かせる特性やつらいことなどをお話ししました。
営業はなかなか大変な仕事ですが、HSPの特性を活かせる仕事でもあります。
(わたしは病気になってしまいましたが)うまく自分のメンタルや体調をコントロールできれば活躍できる可能性は十分ありますよ!
ただ無理して営業をやる必要はないので、必要に応じて事務職やフリーライターなどに転身することをおすすめします。
では、今日はこのへんで終わりにします。