HSPで仕事が続かない経験をした人は、こんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
環境を変えたのに仕事が続かないと、自分はだめな人間なんだ・・・。と思ってしまうこともありますよね。
しかしHSPだからダメというわけではありません。
きちんと原因を知って対策すれば、仕事が続かないという問題を解決できます。
本記事では、そんなHSPの人に向けて知っておくべき原因と対策についてお伝えします。

筆者は2つの企業で働いたことがありますが、どちらの会社でもメンタルを壊したことがあります^^;
どちらの会社も雰囲気がよかったのにダメになってしまったので「あぁ自分はだめなんだな~」と思っていました。
でも、今はフリーランスになって、HSPについても勉強したことで仕事が続かない原因についてある程度理解できるようになりました。
経験談もまじえてお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでいただければ嬉しいです!
HSPの仕事が続かない原因

HSPの仕事が続かない原因は、主に4つにわけられます。
共感しすぎること、頑張りすぎてしまうことなど、心当たりがある人もいるのではないでしょうか?
それぞれの原因を詳しく見てみましょう。
共感しすぎる
一つ目の原因はHSPの「共感する力」が強すぎることです。
HSPさんは、他の人の意見や思いを自分のことのようにとらえる習性があります。
でも色んな人に共感しているとなんだか疲れてくるんですよね。。。
職場にはたくさんの人がいますから、仕事が遅い人、早い人、いつも怒っている人、色んな感情を持つ人がいます。
みんなで仕事を進めるためには、全員の気持ちに寄り添うのは難しいでしょう。
- 色んな人に共感する
- でも全員には共感していられない
- 結果として心身が疲弊してしまい、仕事が続かなくなる
共感するスキルが強いHSPには、上記のようなサイクルが起こってしまい、仕事をやめる原因になってしまいます。
頑張りすぎる
次にHSPさんがやりがちなのは、仕事を頑張りすぎることです。
HSPの人は心優しく献身的な人が多いといわれています。
人の役に立つことをやりがいに感じるため、自分の身を粉にして働いてしまうこともあるのです。

献身的な気持ちが強いために、自分の心身の状態が見えなくなってしまうのも、HSPによくあることです。
なるべく一人になる時間などを設けて、自分の心や体の声に耳を傾けないと、体調を崩してしまうでしょう。
そういったことが続くと「仕事を変えた方が良いのかも」とか「まわりの期待に応えられていない」という気持ちが生まれて、仕事を辞める原因になります。
職場環境に影響を受ける
HSPは五感が強いために、職場環境の影響を受けやすくストレスにつながります。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
このほかにも色々ありますが、こうしたストレス原因に思い当たることがある人も多いのではないでしょうか。

職場環境自体がストレスになっていると、続けられる仕事も継続できなくなってしまいます。
人間関係に苦労する
HSPは人の気持ちや要望をくみ取る力が強いです。
そのため、職場では人間関係にも苦労するでしょう。
たとえばHSPの人は、自分が忙しいときに同僚が困っていたら「手伝おうか?」と言ってあげることができます。
これ自体は問題ないのですが、特に相手に頼まれていないのに、進んで受けてしまうのがHSPにとってはよくないことです。
人によっては「この人に雑用をお願いすればいいや」という考えになり、HSPの人をいいように使い始めます。
また、職場では人間関係のいざこざがどうしても起こりますが、それらを瞬時に察知して気を使うのもHSPによくあることです。
アンテナが人一倍敏感なために、人とのやり取りで気を使うことが多いのです。
人間関係に苦労して、職場を転々としてしまうHSPの人も多いのではないでしょうか。

おすすめの対策法

仕事が続かないHSPの人はどうしたらいいのか、おすすめの対策法を紹介します。
ハードルの低いものから紹介しますので、できることから始めてみてください。
自分の機嫌の取り方を模索する
上記の「他人との境界線を意識する」と並行して行いたいのが、自分の機嫌の取り方を模索することです。
人の感情に振り回されてしまう人は、自分の機嫌をよくする方法を探しましょう。
以前とある本で読んだのですが「わたしはイライラしてしまうときはちょっと高いチョコレートを食べる」といっていた人がいました。
イライラする→美味しいチョコレートを食べる、という流れを作って、自分のご機嫌を取っているということですね!
このように自分の気持ちがマイナスになったときにプラスに持っていく方法がわかれば、気分の上がり下がりが抑えられるでしょう。

人の気持ちに自分の機嫌が左右されてしまうHSPさんは、ぜひ自分自身の気持ちを楽にする方法を探してみてください。
他人との境界線を意識する
仕事が続かないHSPの人は、他人の考えや気持ちを自分のことのように受け取ってしまうことがあります。
たくさんの人がいる職場で、色々な人の考えをすべて自分のもののように考えていたら、疲れてしまうのは当たり前ですよね。
そうした問題を避けるためには、他人との境界線を意識することが大切です。
たとえば、HSPは人の気持ちを敏感に受け取ってしまうので、イライラしている人を見ると自分も同じような気持ちになることがあります。
そんな状況では「自分は自分、人は人」と心の中で考えて、境界線を意識してみてください。
あなたはもともとイライラしていなかったはずですし、人のイライラをもらってしまう必要はありません。

理解者を作る
一人でいいので理解者を作ることも、仕事を続けるためには効果があります。
理解者というのは「同じ痛みをわかちあい、つらい気持ちに共感してくれる人」のことです。
その人が傍にいるだけで心の持ちようが全然違うと思います。

リーダーが理不尽に誰かに怒りをぶつけても、他のメンバーがひっそりとフォローしてくれる状態が作られていたので、大変でしたが心の状態は安定していたのです。
逆に職場の誰にも気持ちを打ち明けられないと非常につらいと思います。
わたしも転職後の会社では、新卒で入った会社のように気さくに話しかけられる人がいなくて寂しい思いをしました。
孤独を感じるのであれば仕事を変えたり、寄り添ってくれる人を探したりするなど、自分から行動する必要があるでしょう。
得意な仕事に携わる
HSPの人は刺激に弱いので、なるべくストレスが少ない仕事を選ぶことをおすすめします。
たとえば、わたしの場合は、メンタルの不調を機に営業職から事務職へ異動させてもらいました。

HSPはミスをせずに確実に仕事をこなすことに長けているので、事務職などは本領を発揮できる分野です。
もちろん、職場環境や人間関係のストレスはどこにいってもゼロにはならないでしょう。
ですが、仕事自体のストレスが少なく、HSPの人にとって相性のいいものを選べば、仕事ははるかに続けやすくなると思います。
働き方を変える
「仕事を続けたい!」と思うHSPさんに特に提案したいのは働き方を変えることです。
働き方を変えるのは一番大変ですが、一番効果があります。
働き方を変えると、それまで抱えていたストレスがなくなって心身ともに非常に快適になります。
たとえばわたしの場合は、民間企業の営業職→営業事務→フリーランスといった感じで働き方を変えてきました。

どんなストレスがなくなったかというと、下記のようなことです。
- 職場の人間関係の悩み
- 上司や周りからのプレッシャー
- 突然降りかかってくる膨大な仕事
- 満員電車や人が多いオフィスなどの外的なストレス要因
フリーランスになると、これらはすべて自分でコントロールできるようになります。

不安に思うかもしれませんが、貯金とやる気があれば大丈夫です。
「どこに行っても仕事が続かない」というHSPさんには、ストレスフリーのフリーランスの仕事もぜひ視野に入れていただきたいと思います。
HSPがフリーランスに向いている理由は、下記の記事でもまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:HSPの仕事が続かないのは環境が大きな原因

「仕事が続かない」と悩んでいるHSPさんに向けて、そう思ってしまう原因と対策法をお伝えしました。
HSPはどうしてもストレスに弱い気質を持っているので、仕事をするうえで大変な思いをするのは避けられないことです。
でも、HSPの気質と向き合って対策をすれば、続けられる仕事を見つけられます。
決して「自分が悪いんだ」なんて思わず、自分にとってストレスになっている要因を分析してみてください。
必要であれば仕事を変えたり、フリーランスになったりするのも一つの手です。
この記事を読んでくださった方が、少しでも楽な気持ちになれば嬉しく思います。
