今の時代、SNSを使うのは当たり前になっていると感じます。
企業も個人も、アカウントをつくって発信して、知ってもらう機会を増やす。こうした流れが広がり、私が身を置くライターの世界でも、SNSアカウントを持っていない人のほうが珍しくなっています。
私は2020年に独立して、その頃からXを中心にさまざまなSNSを使いました。全部あわせると4万人以上にフォローしていただいています。
が、最近はほとんどSNSを使わなくなりました。Xやインスタに限らず、「いいね」や「フォロー」の機能があるツールからは、一定の距離を置いています。
どの程度距離を置いているかというと、スマホのSNSアプリは全部削除しました。Webブラウザもログアウトしています。
ときどき仕事で必要になるので、週1回くらいログインします。でも、要件が終わったらすぐにタブを閉じるので、タイムラインを見ることはあまりしません。
今回はそんなSNSと距離を置いてみた経緯と、感じたことについてまとめます。
SNSをやめた理由
SNSをやめた理由をずらーっと書きます。
・攻撃的な投稿、刺激の強い投稿が頻繁に目につく
・「本当にそうかな?」と思う情報が結構ある
・他人からいいね・拡散・フォローを求められる
・前提条件や状況を理解していない人からあれこれ言われる
・他人と比較してしまい「自分はだめだなぁ」と感じる
・用がないのにSNSを見て時間がとける
・周りに見張られている気分になる
・SNSの運営会社の方針があまり好きじゃない
一言でいうと、心が疲れる!と感じたからです(シンプル)
SNSをやめてどうなったか
一言でいうと、頭のなかが静かになりました。他の人の言動を気にすることなく、自分の思うままに過ごせていると感じます。理由は以下。
・シンプルにまわりの状況がわからないので焦りや比較がなくなった
・煽りを受けることが減った(これ知らない人はやばい、AIの進化がすごい、とか)
・周りに見られる、評価されることがなくなった
SNSを見ていたときは、いい意味でも悪い意味でも、自分と他人の境界線が曖昧でした。
誰かが何かを成し遂げていたら「ええすごい!自分も同じようにできたらなあ」とうらやましく思うし、逆に「失敗しててつらいです」と言っていたら「それって大変だよねぇ・・・」と同じように悲しむ。
いいねやコメントをもらったら、お返しに同じリアクションをする。こうした行動は、知らず知らずのうちに仕事の一部のようになっていました。
そういうことを続けていたら、そりゃ疲れますよねえ。
SNSをやめると起こりそうな弊害
色々あるのですが、そこまで大きな問題ではないかなと思っています。
・情報収集ができない→SNS以外を使えばいい
・交流が減る→交流しつづけたい人には個別に連絡してオフラインで会えばOK
・影響力が減る→SNSが主な収益源ではないので問題なし
・まわりの状況がわからない→知る必要が出たときに見に行けばいい。SNSで常態的に見る必要はない
・アカウントが伸びなくなる→以前もそんなに爆伸びしてたわけじゃないので別に気にならない
・ゆらりさん全然リアクションくれなくなったな、と思われる→それで縁が切れるのならそこまでの関係値
こう考えていくと「もういらなくね?」となりました。
SNSをやめよう!というつもりはない
もちろんSNSにはいい面もあって、私もさまざまな恩恵を得られました。
たとえば、すてきな人たちと出会えたこと、フリーランスとして仕事を得られたこと、本を出せたことなど。
だから、他の人がSNSを使うことに反対するつもりはありませんし、「SNSをやめよう!」と主張する意図はありません。
「自分はSNSのメリットを十分享受したので、現段階では積極的に使わなくていいかなと思っている」というだけです。
今後考えが変わったら、またゴリゴリ使うかもしれません。
アカウントを残しているわけ
SNSにはログインしなくなったものの、アカウントは消さずに残しています。情報収集や告知などで必要になるタイミングがあるからです。
今はSNSは交流ツールというよりも、広報ツールと捉えています。会社の告知ページと同じようなイメージですね。
なので、ときどきポストもします。でも他の人の投稿を積極的に見に行くことはしませんし、交流も控えめにしています。
とはいえブログは書く
「SNSをやめるのならブログもやめればいいじゃん」という声が聞こえてきそうです。たしかに一理あります。
でも、SNSはいいね、フォロー、拡散機能がありますが、ブログにはありません。ものすごい大人数に見られるわけでもないので、気楽にアウトプットできます。
この記事だって、わざわざ公にしなくてもよかったのですが、色々考えてスタンスがようやく固まったので、意思表明してもいいかなと思い書きました。
今後必要になればまたSNSを使うかもしれませんが、今のところは逆張りでいこうと思っています。目の前にある自分の世界を大切に過ごします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。